先日読み終わりました「図説 吉原事典」。
ひとこと、面白かったし勉強になりました!
女郎は体を張って仕事をしているから、お客を一晩に何人も取るのは
どれだけ心身に負担がかかるのかとか、
病気に対する知識が乏しいために病気が蔓延してしまい、
どんな結果を迎えるのかとか、容易に想像がつく。
一体女郎たちはどんな思いで仕事をしていたんだろう。
花魁にまで上り詰めて日本中の老若男女から憧れられても、
心の中はどんなだっただろう。
そう思うと、涙なしには読めませんでした。
多分、男女で感想が全く異なる本だと思います。
ちなみにこれを読み終わったその夜、「吉原炎上」を借りて見ました。
かなり忠実に作られた映画ということが良く分かりました。
本当に、こういう人生を送った女郎はたくさんいたことと思います。
はい次「婦系図」。
泉鏡花独特の、美しくも難解な文章に途中で投げ出してしまいましたが、
ストーリーはいたってシンプル。
ただ、ストーリーが大きく動き出すまでが長い長い…。
途中すごくだらだらしてしまうんだけど、後半1/4は涙涙でした。
主人公・早瀬主税(ちから)をとりまく女性たちの優しさ、強さ、
それぞれの愛情表現が切ない…。
早瀬の妻・お蔦と早瀬の恩師・酒井のやりとりも切ない。
ただ、やっぱり文章が難解だったので、もう1回読み返したいとも思います。
ちなみに、中学生?高校生?の頃「高野聖」を読もうと思って買ったんだけど、
やっぱり美しく難解な文章に心が折れてそのまま…。
今度ちゃんと読もう。
「外科室」も読みたい。
そして今はというと…
滅多に読まない最近のベストセラーでしかも女流作家「殺人鬼フジコの衝動」を
読んでます。
本屋さんでずっと気になってて、昨日買ってみたのですが、本当に数年ぶりに
読むのを止められない本です。
昨日も電車だけじゃ我慢できず家に帰ってから夜中の2時まで読んじゃって、
もうすぐ読み終わっちゃいます。
一緒に「南総里見八犬伝」も買ったんだけど、先にフジコの続編買って読んじゃう勢い。
感想は後日。