一昨日、16年一緒に暮らしてきたケンが天使になりました。
2週間くらい前から何も食べず水も飲まなくなって、日に日に小さくなって行って
これはもうそろそろだなぁって覚悟はしてたんだけど、当たり前だけど
やっぱり悲しい。
父から訃報メールが来て、なるべく早く帰った。
ケンが大好きだったチュッパチャップスを買って。
ケンはいつもいたソファに寝てた。
お気に入りの母のジャケットを掛け布団代わりに。
小さくて、びっくりするほど冷たくて。
寒くてかわいそうだから、ジャケットの中に手を入れて温めてあげた。
今思えば、意味のないことなのにね…。
気付かなかった。
ケンは生まれて3ヶ月くらいで福島からやってきた。
東京駅まで母が迎えに行って、我が家の一員になりました。
母のエプロンのポケットにずーっと入って離れないお母さん子で、
一番下の妹のことは、自分よりも格下だと思ってたみたいで、
その妹にだけは刃向かってたなぁ。
半年後にやってきた自分の弟のツクモの面倒を母ネコ代わりに良く見る、
心のやさしい、じっと我慢のお兄さんネコでした。
私が失恋した時、ずーっとそばにいてくれた。
体も弱くて入院したこともあったな。
あの時も、ダメだと思った。
16年なんて、長いようであっという間。
あっという間に私の年齢を追い越しておじいちゃんになってしまった。
昨日の朝は、両親と3人でお経をあげて、お別れをしました。
でも、椅子の上に黒いモフモフのバッグとか服が置いてあるとね、
無意識に「あ、ケンちゃん」って思っちゃうんだよ。
ケンはあっちでひとりぼっちだなぁ、って思ったんだけど、良く考えたら
ウチのお祖母ちゃんが迎えに来てくれたかもしれない。
そしたら、淋しくないね。
ケンちゃん、ありがとう。
また会おうね。
ケンちゃんMOVIEPR