『氷の華』天野節子著 幻冬舎文庫
読み終わりました。
面白かったー!!
私、まず女流作家の作品は読みません。
特にミステリは。
理由は線が細いから。
恋愛小説は女流作家も読みますが、やっぱりミステリは男性の書く文章が良いんです。
骨太で。
この作品を読もうと思ったきっかけは、テレビドラマ。
二夜連続だったんだくど、二夜目が仕事か何かで見られなくて、
どうしても結末が気になって気になって。
たまたま寄った本屋で、あ、コレ!って手に取ったんです。
作者を見て、女性かぁ…、って思ったんだけど、結末知りたいし、取りあえず購入。
読み出したら、私好みの骨太文章!
やったー!読める!!と安心したのですが、そうでなくてもぐいぐい本の世界に引き込まれてしまいました。
何が線の細い文章で、何が骨太な文章か、と聞かれても私の感覚なので(笑)言いにくいんですけどね。
主人公・瀬野恭子と戸田刑事の殺人事件を巡る攻防戦のストーリーと、内容は至ってシンプル。
この主人公がすごく頭が良くて、様々な窮地を鮮やかにすり抜ける。
すごく高慢な女性なのに、読んでいるうちに応援したくなってくるんです。
それは、時折みせる女の弱さによるものなのかも知れません。
その女の弱さは、やっぱり女性じゃないと表現出来ない。
だから、最後の場面ではうるっと来てしまいました。
話の途中でも、恭子の気持ちを考えると切なくなったり…。
気になった方、是非読んでみてください!
次は横山秀夫著『動機』だっ。

PR