先日「痴人の愛」を読み終わりまして、今やっとというか、ついにというか、「人間失格」を読み始めました。
まず「痴人の愛」から。
面白かったです!
高校の現代文で、毎時間文学史のテストがあって、
とにかく作品と筆者を丸暗記した影響からか、
私が読むのはほとんどが大正~戦後に書かれたものばかり。
「痴人の愛」もそうで、ちょっとは粗筋知ってるけど読んだことないなぁと思って、手に取りました。
なんでしょうね、抗い難い誘惑と情欲、理性と常識の間で懊悩する男の手記なんですけど、
その当時ではかなり衝撃的な内容だったと思います。
これは読みやすいので、オススメですよ。
谷崎潤一郎作品、もっと読みたくなりました。
で、次は「刺青」を読もう!と決めちゃいました。
そして「人間失格」ですが。
実は太宰治にはちょっとした縁がありまして。
というのは、母の実感の近所に太宰治が住んでいたそうで、
真っ白な着物に真っ白な足袋をはいて散歩しているのを
祖父母がよく見かけたそうなんです。
白い足袋なんて、その当時のモノカキにしては珍しかったんですって。
そして玉川上水での入水自殺…
祖父母も見たそうで、もちろん私は直接見知ったわけではありませんが、
何となく身近に感じているんですよね。
だからというわけではありませんが、何となく「人間失格」だけはずっと読めずにいました。
でも、この年齢になったからでしょうか、読んでみようという気持ちになりまして。
読んでみると、なかなか面白いものですね。
まだ途中ですが、通勤時間に読んでます。
葉蔵の未来が気になります…
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