清水次郎長を読んでます。
武勇伝的なものではなく、「東海遊侠伝」を歴史的視点から検証した論文です。
「東海道一の大親分」というのはもちろん知ってるけど、
その人物像や活躍した時代背景は全く知らないので、
きちんと勉強したかったのです。
幕末に活躍した人だったのね…初めて知りました。
貴族や朝廷の力が弱まり、武士が台頭してきた平安末期や
室町幕府が弱まり地方武士が力をつけ、群雄割拠の戦国時代へ突入する室町末期と
同じようなにおいを感じました。
200余年続いた泰平の江戸幕府の衰退、黒船来航、左幕、尊皇攘夷といった社会情勢の中、
裏社会を生きてきた博徒が力をつけ表舞台に出てくる。
ひとつの勢力が衰えると、それに変わる勢力が出てくるのは今も昔も一緒ですね。
幕末というと坂本龍馬や新撰組、白虎隊、五稜郭、西郷隆盛、薩長連合、戊辰戦争等々、
教科書に出てくる表舞台の史実しか勉強しませんが、違う視点の歴史もあって当たり前。
遊侠の視点から見る幕末もなかなか面白いですよ。
やっぱり日本史大好きだなー。
だから大学進学してまで日本史研究したんだけどね。
色んな人に歴史の面白さを知って欲しいな。
PR