土曜日、母が贔屓にしている和装店に、付き添いで行ったんです。
そのお店では大島紬フェアをやってて、奄美から職人さんが来てました。
伝統工芸・大島紬の話をたくさんしていただいて、「地味でお年寄りの着物」という
私のイメージは180度ひっくり返りました。
柄もたくさんあるし、反物に裏表がなくて丈夫で軽くてシワにならない。
偽物が出回らないように管理がしっかりされていて検査も厳しい。
糸を染めるために織り、染まった反物をほどいて糸に戻したものでまた織る。
そして、どの伝統文化にも必ずついて回る後継者問題…
すっかり大島紬に魅せられてしまいました。
いくつか試着もさせていただいたのですが、職人さんが
「是非これをあててみて。100%似合うから」と、最新作というバラの総柄を出してくれまして。
この柄は16人で織っていて、職人さんが1人欠けても出来ない、
そして後継者がいないため、今現役の職人さんが引退してしまったらもう二度と織れないこと、
この震災で泥に水が入ってしまい、泥がまた熟成するまで250年はかかるので、
未来永劫この大島紬は織れないんだと教えていただきました。
日本の美しい伝統文化がこうやってなくなっていくのは悲しいことです。
「この柄は、フェア開始から今日までの3日間、誰にも試着させてないんですよ。
着て欲しいと思うお客さんがいなかったんだ。
でも今日、初めて“着て欲しい”って思ったのがあなただったんですよ。」
と職人さん。
何だか照れくさかったけど、すごく光栄に思いました。
もう二度と出会えないバラの大島紬か…
着物は着る機会がないから今まで欲しいと思ったことはないけど、
これは欲しいと思いました。
母も「これは絶対に良いわよ」と言っていたし、一生モノだし!と、
帯も一緒に買ってしまいました。
買わなかったら後悔すると思ったんです。
初めて自分で買った着物。
ドキドキだったけど、すごく嬉しいです。
職人さんもすごく喜んでくれて、半幅帯をプレゼントしてくださいました!
しかも私オリジナルカスタマイズ!
仕立て上がってくるのがすっごい楽しみ!
オマケで大島紬のストラップと印鑑ケースもいただいちゃいました。
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